UFOその現状と展望(信念と科学のはざまで…) #9

s-荒井欣一氏司会 しかし、カプリコンIじゃないけれど、NASAが何かを隠してるという可能性は無視できませんね。

南山 それはあるでしょう。でも言っちゃ悪いけれどアダムスキーさんは一人でしょう。片一方はあれだけ金使って、ちょっと比重が違いすぎるじゃないですか。だから、そりゃNASAは何かを隠してるとは思いますよ。だけど、それはアダムスキーの言うことを肯定をするような、つまりこれまでのデータを根本的にくるがえすよなもんじゃない、と私は思うんですよ。

結局ですね、アダムスキーを支持される方の場合は、自分をいかに高めるかという動機があって、その意味でボクは一般のUFO研究とはレベルがちがうというか、世界がちがうんではないかと思いますね。

ボクが「UFOと宇宙」という雑誌にいささか批判的な点があるとすれば、そのところなんですね。まったくちがうものを一緒に扱うと混乱が生ずるのではないかという…。

韮澤 だけど今や、UFOを確認するかしないかという瀬戸際に来ているわけでしょう。日本はともかく、アメリカではサイエンスの側でも、どうも現実にUFO現象があるらしいというところまで来ているわけでしょう。

そうすれば、そこに乗っている人間はどんなのか、文明はどんな段階にあるのか、と考える人もあっていいし、それも当然、問題にされなきゃおかしいんですよ。

南山 ええ、それは実際に科学者もどんな文明が想定できるか、どうやったら更新ができるか、ということでいろいろ考えてますよね。でも、それは純理論的な問題で、現実に我々とそっくりの宇宙人が我々の間にもいるとか、精神的に進んだ文明が陰で我々を援助してるとかね、そういうこととは全く別問題ですね。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOその現状と展望(アダムスキー問題をめぐって) #8

s-荒井欣一氏並木 NASAは本当のデータを隠しているっていうわけでしょう?

韮澤 隠してるっていうよりもね、NASAが発表しているのは、すべてのデータの2%くらいといわれているんですよ。写真もコメントをつけずにポッと出すだけでしょう。ボクも写真を調べにアメリカ文化センターに行ったんです。写真は何百枚もあるんだけど、ほとんど宇宙飛行士の顔ばかり。宇宙空間に浮かぶ宇宙船の写真が少しばかりあったんで出してみたら、宇宙空間の部分がスミで塗りつぶされているんですよ。塗りつぶしてないのが1枚だけあって、それでは宇宙空間がオーロラみたいなきれいな色に輝いている。これはどうもおかしいな、ということで、何かを隠すために塗りつぶしたとは断言できませんが、宇宙に関してはあまりにもデータが少ないんですよ。

ですからごくわずかの発表されたデータをうのみにして、アダムスキーの言うことを否定してしまうのは、ちと乱暴なんじゃないですかねえ。それとですね、NASAに参加している日本の科学者で東大の小田実という人がいて、例のX線星を発見した人なんですが、公式の場では既成観念的なことしかいわないけれど、わりとリラックスしたアサヒ・グラフの対談なんかでは、月には他の惑星の人類が住んでる、と自分は考えてるとか、信じてるとかそういうことをおっしゃってますよね。

南山 あれは月や火星に、他の太陽系が来た宇宙人が基地を造ってる可能性があるといってらっしゃるんじゃないですか?

荒井 そういう可能性なら大いにありえますからね。だけどアダムスキーの言うのは、すべての惑星が地球とほぼ同じ自然条件で、太陽系に1千億からの人間が住んでる、というんでしょう。これはだいぶちがいますよ。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOその現状と展望(アダムスキー問題をめぐって) #7

s-荒井欣一氏韮澤 あの、それはこうなんですよ。今、地球の数が太陽系内の惑星、特に金星から来ている、とこういうわけですよ。だけど太陽系外からも幾らか来ていて、とくに地球の様子を知らない連中が来て、科学調査のようなことをしてトラブルを起こすというケースもあるかもしれない、それは認めてるわけじゃない。

並木 要するに悪い宇宙人がやっておるということですか?

韮澤 友好的な目的ではなくて、科学調査で人や資源を調べたりするということあっても、宇宙の中で積極的に人間に危害を加えるという種族はないんではないかと思いますが、ただ地球の場合、驚いたり恐怖したりすると、鉄砲を撃ったり棒で打ったり騒ぎになってトラブルが起こるというようなことですね。

南山 ボクは決して友好的じゃないと思うね。ちょうど人間がアリを踏みつぶすように、意識してつぶすわけじゃないけれど危害にあわぬように配慮してくれるということもないし、わりと冷淡に扱われているような気がしますがね。

荒井 アダムスキーは金星だとか火星、木星や水星にまで人間が住んでいるというわけだが、ホントにそんなことがあると思いますか?

韮澤 ボクは一応あるという説を未だに固持しているんですよ。たとえばね、月の場合も死の世界だという既成概念があって、NASAなんかの発表でも百万分の一気圧しかないといわれてますね。ところが月面の写真の中には、煙がまっすぐ拡散しないで昇っているのがある。何千メートルにもね、だけどそんな真空に近いところであれば、煙はパーッと拡散しちゃうはずなんですよ。

荒井 そういう天然現象的なものでね、我々にはわからないものはあるかもしれないが、人間そっくりの知的生物が宇宙服もなしに生活してるとか、森とか湖まであるというんでしょう。それはちょっと信じられない。根本的におかしいですよ。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOふれあい館・物産館が福島中央テレビ「ゴジてれChu!」の取材を受けました

去る9月1日、UFOふれあい館・物産館が福島中央テレビの番組「ゴジてれChu!」の取材を受けました。
この番組の「ふくしま元気中継(仮題)」というコーナーで取り上げられる予定で、キャスターは、みちのくボンガーズの関あつしさんでした。(芸人オカンの相方)

その日は、 午前9時前から正午過ぎまでUFOふれあい館と物産館を念入りに取材され、内容は観てのお楽しみと言いたいところではありますが、ちょっとだけ紹介しますと、パノラマ食堂(UFO物産館)で、みちのくボンガーズの関あつしさんにこれを食べていただきました。(写真に注目!)

 

s-5時テレカレー一つはキーマカレー、もう一つはダブル地鶏塩ラーメンです。

注目は、この器で、福島市飯野町の山「千貫森」のピンカラ石でできた器なんです。www

 

s-5時テレラーメンまた、みちのくボンガーズの関あつしさんを案内したのは、UFOふれあい館の菅野事務局長なのですが、「突然、ピンマイクを付けられて、そのまま本番だったので、なんか話がかみ合わなかったかも」って言っていましたので、どんな感じに編集されるのか楽しみですね。

 

さて、放送時間ですが、9月11日(金)の15:50から16:53までの間に、13分程度の放送だということです。お仕事の方は、録画で御覧ください。www

それでは、福島県のローカル番組ではありますが、みなさんお楽しみに!

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UFOその現状と展望(アダムスキー問題をめぐって) #6

s-荒井欣一氏司会 ところで、今日はアダムスキーを支持され、宇宙的学の啓蒙活動をされている韮澤さんと、そうじゃない3人の方が同席するという稀有な座談会ですので、ひとつ、そのあたりの見解の相違というものを明らかにしていただければ、と思うんですが。

南山 この間、韮澤さんの呼ばれたシャーロット・ブロッブさんですか、あの方がですね、アメリカ政府の高官がアダムスキーを支持しているとか、彼らの運動を支援してるとかおっしゃてるわけですが、その高官というのは実際に誰なのか、ちっとも具体的じゃないことが多いですね。また具体的に名前があがっていても、どの程度の接触だったのか疑問に思いますね。

並木 そもそも本尊のアダムスキーがローマ法王に支持されたという話だってね、根拠はないわけですから。そう、こちらからおしかけて行って、まあ何か渡したということで支持されたと宣伝してるだけなんじゃないですか。

韮澤 確かにそういう見方もできるかもしれないけれど、一応、あの時ローマ法王に宇宙人のメッセージを手渡したわけですよね、そこでローマ法王がたいへん喜んで、これを待っていたというようなことを言ったと、こういうことなんです。皆さんを納得させるだけの確証を出せといわれても困るけれど、これは法王の側から声明を出してアダムスキーの名声を確証するような、そういう性質の出会いではないんですよ。法王と会ったということは、また別の意味をもってるわけで…。

南山 それと、例えば誘拐事件とかそういう「宇宙人は友好的である」というアダムスキーの教えに反するものを否定してますでしょう。でも、その根拠が何もないんですよ。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOその現状と展望(ハード・データを収集することが必要だ) #5

s-荒井欣一氏南山 スペクトル写真をとれば流星か飛行機かすべてはっきりわかるわけですね。

並木 ええ、別に星や飛行機のデータをとっておいて比較すれば明らかになりますね。やはり、まどろっこしくて時間がかかるけれど、こういう方法でハードなデータを積み重ねていく以外ないんじゃないかと思うようになってきたんです。

荒井 それはとても大事なことだと思うんですが、ボクが一言いっておきたいのは、ことUFOに関する限りは、やはり今の科学のテリトリーの中では解決できない部分があると思う。だから、今の科学だけに執着して、現在の科学ですべてを解決しようという考えでは、UFOの実体はなかなか究明できない。ある程度は飛躍して、まあ科学者はなかなか飛躍できないんで、ボクらがいろんなデータを集めて、こういう実例があるじゃないか、ああいう実例があるじゃないか、ということを示して、壁を越える試みをしなければならない。やはり科学というもの自体、壁を越えなければ進歩はない。今までの科学の限界の中でやってるんじゃこれは限度があるわけですよ。

南山 だから、科学者でも扱いうる素材となるようなしっかりしたデータがうんと増えたら今、荒井さんのおっしゃったような仮説をたてて、それにデータが適合するかどうか検討してゆく作業をやればいいわけですよ。

並木 ただ、今の段階では、UFO30年なんていっても、手ごたえのあるハード・データがあまりにも少ないわけなんですよ。やはり理想をいうなら、管制センターをあちらこちらに作って、誰が見ても聞いても納得のゆくデータが必要になってくると思うわけです。

南山 ただ、荒井先生のおっしゃるように、現代科学がどこまでUFO現象に通用するかということに関して、ひとつだけ疑問があるのは、相手が自然現象ならいいんです。今までの自然科学の方法で追求していいってもね。ところが相手が人為現象だったら、それを我々の自然科学の手段ではっきりとらえられるということですね。たとえばレーダーひとつをとっても、相手の科学力が非常にすぐれていれば、レーダーから逃げられることができるじゃないか、そういう指摘はできますからね。

韮澤 レーダーというと、8月に北海道で根室基地のレーダーがゴーストをキャッチするという事件がありましたが、ああいうことはオープンにされないだけで、しょっちゅうあるそうですよ。網走のレーダーサイトの隊員でラジオ研究所長の内田秀男さんのところへ直接手紙を出して会いに来た人がいるんですよ。彼はシベリアの方からでっかいやつが来たというんですよ。もっとも本人はソ連の秘密兵器だと思ってるらしいですがね。

南山 それは本当だとすると凄いですね。そういうのが、はっきり当人の証言を得られたり、レーダーに映ってるところの写真を指摘できたりするといいですが…。

韮澤 まあ、できればね。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOその現状と展望(ハード・データを収集することが必要だ) #4

s-荒井欣一氏司会 GSWのコンピュータ分析で、アダムスキーのUFO写真には糸で吊るした形跡があるということが発表されましたが、あれに関しては韮澤さんなんかどうお考えなんですか?

韮澤 いや、もう毎度、ああいうことはでてくるから、電気掃除器とか茶碗のフタだとかね、ボクらは別に大して問題にしてないんですよ。ただ、ボクもオランダ経由で入ってきたネガ、もちろんオリジナルじゃないと思いますが、そいつに光をあてる時間をかえて4段階ぐらいにわけて焼いてみたんですよ。そうすると、まあ、粒子が連なって、線らしきものがあるなといえばあるんですよ。

司会 それはちょっとまずいんじゃないですか、韮澤さんの実験した写真にも線らしきものがあるというのは…。

韮澤 まずいかねえ(笑)。ただGSWのコンピューターで線が出てる場所とちがうんだな、これが。だから、傷があるのが強調されて、線になったのかもしれない。というのは、似たような線らしきものが、いたるところにいっぱい出てるんでしょ。そのひとつが、たまたま吊るした糸のよにみえるというだけのことなんじゃないかなあ。

南山 コンピューターの分析といっても、いろんな問題があって100%は信頼できないことは確かでしょう。だけど、これまで人間の眼で判断してきたのを、機械の助けを借りて、ある基準のもとに、ある程度まで判定できるようになったことは、たいへん意味のあることだと思いますね。主観的な、十人十色といってもいい人間の五感による認識よりは客観的が増すわけですからね。そういう意味では、テキサスのオースチンで、レイ・スタンフォードのやってるPSI(プロジェクト・スターライト・インターナショナル)ですか、ああいった科学器材でUFOをキャッチしようという方向も注目に値しますね。

並木 ボクもこれからは、ああいう科学器材をそなえた管制センターのようなものをいくつか作って、ハードなデータを収集する時代じゃないかと思いますね。

荒井 あれはレーザーでメッセージを送るわけですか?

南山 ええ、UFOが出現したら、こちらで知的情報、たとえば相手が知的生物なら円周率くらいは知ってるだろう、ということで、レーザーを一種の搬送波として、そういう情報を送る、あるいは観測基地の航空写真の映像をレーザー波の機械は今のところ1台しかないけれども、シュミット・カメラを装備しているので、1度UFOをとらえると、後は自動的に追跡できるそうです。

並木 ああいう観測基地がもっとできればいいのですが、私の方は資金がないもんで、とりあえず、UFOのスペクトル写真をとろうというので、そういう機械を副会長の池田隆雄君が製作中なんですよ。これも観測体制をしいて偶然キャッチする以外にないんですが、世界で初めて試みなんですよ。うまく行けば、画期的なデータが得られたはずです。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOふれあい館を御利用ください

「UFOふれあい館」

その形から「古代ピラミッド説」や「UFOの基地説」も語られるミステリアスな山「千貫森」にある多目的施設で、UFO関係の資料を約3,000点所蔵しています。

立体映像シアターも必見で、2階には、展望風呂と休憩室が完備されています。

また、パノラマ食堂(UFO物産館)、UFO広場等も整備され、古くからある小手神社や謎の巨石群と合わせて、ミステリー体験が楽しめます。

「営業時間・定休日」

午前9時から午後5時まで
毎週月曜日(ただし祝日の場合はその翌日)

電話:024-562-2002
入場料:大人400円、小中学生200円(展望風呂の入浴料込み)

「場所・アクセス」

福島県福島市飯野町青木字小手神森1-299

JR福島駅東口→JRバス川俣高校前行きで30分、バス停:UFOの里下車、徒歩7分 東北道福島西ICから国道115・114号経由15km30分

● UFOの里ホームページ http://ufonosato.com/

● UFOふれあい館Facebook https://www.facebook.com/ufohureaikan

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UFOその現状と展望(ソ連でも事件が頻発している!) #3

s-荒井欣一氏荒井 国連もそうですが、公的なレベルでのUFO研究の動向というと、9月頃、ボクのところにソ連大使館の人が訪ねてきて、最近、モスクワの北200キロ付近でUFO事件が相次いでるというんです。UFOが低空飛行して来てね、光がシャワーのようにふり注いで、窓ガラスが割れたり、舗装の石がはがれたりというスゴイ事件らしいんだ。

南山 へえー。実はね。4月頃の「ナショナル・エンクワイアラー」の記事によると、去年の9月と11月に、荒井さんのおっしゃるのと同じ場所もだいたい同じあたりで、同じような事件が起こっているというんですよ。

荒井 ボクの聞いた話では、今年の春から夏にかけてということだから、去年から何度も続いているのかも知れませんね。近々、ソ連の技術者向けの新聞に載った、この事件の記事をもらうことになっているから、そうするともっと詳しいことがわかるでしょう。ともかく、この事件がキッカケで、モスクワの科学アカデミーから各国の大使館に、その国で発表されているUFO関係の資料を集めよという命令が出てるというんですよ。それで、たまたま東京堂においてあった私の「UFO年鑑」を見て訪ねてきたんです。それで、この間、ニューヨークの冨川さんとも電話で話したんだけど、ニューヨークでもソ連大使館がいろんな研究家に接触を求めて来ているらしい。だから、科学アカデミーが本腰を入れだしていることはほぼまちがいないですね。なんでも、全世界のUFOの資料を集めた一室を設けるということですから。

南山 ボクがソ連に関して知っているのは、シクロフスキーという天文学者が一生懸命UFOについて調べてるんだけど冷飯くってましてね。公式には出版できなくて、自分でタイプした原稿を西側に持ち出して、ようやく日の目をみたということですが、これをキッカケに、そういう状態が少しでも改善され、しかも国家的統制の下での研究じゃなしに、自由に世界中の研究家とオープンに情報交換できるようになればと思いますね。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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UFOその現状と展望(ソ連でも事件が頻発している!) #2

s-荒井欣一氏司会 あれについては、一度、みんなでビデオを見直しながら、検討する必要がありますね。ところで、78年度は国連におけるゲーリー首相の活動が話題になりましたが、噂によりますと、韮澤さんも最近、東京に滞在中の国連関係者に会われたとか。

韮澤 私たちが5月に招聘しましたアメリカのUFO教育センターの広報部長トマス・ハイマンから連絡が入りまして、都内のあるホテルを訪ねたわけです。その人は国連草創期からの有力なメンバーですが、国連ビルの最上階からよくUFOを見るというようなことをおっしゃって、UFOがあるかないかというレベルじゃなくて、大体のことを知っているな、という感じでした。で、日本におけるUFO研究や活動についても尋ねられ、約2時間ぐらいにわたって意見を交換したわけです。ボクは写真を撮られてくれといったんですが、向こうはその必要はない、名前も公表しないでくれ、ということであまり具体的に言えないんですけれど…。

並木 失礼ですが、国連の職員であることはまちがいないんですか?

韮澤 ええ、それは名刺をもらいましたしね。北朝鮮から北京に入って、ホーチミン・ルートを廻って帰るといってました。

南山 国連もそうだけど、わりと重要機関の中に必ずいるんだね、UFOに興味をもってる人が…。

韮澤 ただ、それがオフィシャルにはならない。国連としてはゲーリー首相の件が初めてで、公式にUFOを調査しているわけではない。前のウ・タント事務総長はUFOにたいへん関心をもっていて、彼がもう2年生きていれば、国連が調査を始めただろうとは言ってましたが、今のワルトハイムさんはあまりそういう気がないらしい。ゲーリーさんの提案を支持するように、日本の国連担当の役人に知り合いがあったら、働きかけなさいといわれたけれど、ボクはそんな知り合いがないからね。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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