司会 あれについては、一度、みんなでビデオを見直しながら、検討する必要がありますね。ところで、78年度は国連におけるゲーリー首相の活動が話題になりましたが、噂によりますと、韮澤さんも最近、東京に滞在中の国連関係者に会われたとか。
韮澤 私たちが5月に招聘しましたアメリカのUFO教育センターの広報部長トマス・ハイマンから連絡が入りまして、都内のあるホテルを訪ねたわけです。その人は国連草創期からの有力なメンバーですが、国連ビルの最上階からよくUFOを見るというようなことをおっしゃって、UFOがあるかないかというレベルじゃなくて、大体のことを知っているな、という感じでした。で、日本におけるUFO研究や活動についても尋ねられ、約2時間ぐらいにわたって意見を交換したわけです。ボクは写真を撮られてくれといったんですが、向こうはその必要はない、名前も公表しないでくれ、ということであまり具体的に言えないんですけれど…。
並木 失礼ですが、国連の職員であることはまちがいないんですか?
韮澤 ええ、それは名刺をもらいましたしね。北朝鮮から北京に入って、ホーチミン・ルートを廻って帰るといってました。
南山 国連もそうだけど、わりと重要機関の中に必ずいるんだね、UFOに興味をもってる人が…。
韮澤 ただ、それがオフィシャルにはならない。国連としてはゲーリー首相の件が初めてで、公式にUFOを調査しているわけではない。前のウ・タント事務総長はUFOにたいへん関心をもっていて、彼がもう2年生きていれば、国連が調査を始めただろうとは言ってましたが、今のワルトハイムさんはあまりそういう気がないらしい。ゲーリーさんの提案を支持するように、日本の国連担当の役人に知り合いがあったら、働きかけなさいといわれたけれど、ボクはそんな知り合いがないからね。(つづく)
参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号