テレビ東京「私の昭和史」(5)円盤に対する幻想について

010701sonota384-trans「今日も円盤は飛ぶ UFOを追って」 放映 昭和48年3月27日
聞き手 三国一朗氏
ゲスト 日本空飛ぶ円盤研究会代表 荒井欣一氏

(三国)空飛ぶ円盤に関してはいろいろな説がありまして、スイスのグスラフ・ユング氏が述べた昭和33年8月の新聞記事がここにあります。

ユング博士は、8日、チューリッヒで「空飛ぶ円盤は現代の救世主神話」だという新説を発表した。

それによると、今の暗い世界情勢から、多くの人は幻想を求め、真剣な悩みに対し、回答を求めているが、誰もそれに答えられない。そこで、彼らは、自分の幻想で空飛ぶ円盤を見て、これに救いを求めるのだという。

ユング教授の円盤に関する文献には、円盤に乗ってきた生物が、地球人に教え、助けるという考え方を書いているものが多く、これは多くの現代人が、救世主を待望していることを示すものだそうだ。

となっています。グスタフ・ユング教授は精神病理学者で、このような推理をしていますが、荒井さんの組織している研究会は順調に活動されていますか。

(荒井)一時は千人近くの会員がおり、活発な活動をしていましたが、その後、いろいろな団体が出来てきて、我々の研究会は特に科学主義を標榜していましたので、内容が非常に固いという批判もあり、会員の数は減少していきました。

ちょうどその頃私自身身体を壊して、しばらくの間円盤と遠ざかっていた時期がありました。(つづく)

参考文献 ロマンを抱いた我が人生 荒井欣一自叙伝

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