火星大接近と謎の金属片落下事件発生

s-宇宙人02昭和31年9月7日は、久しぶりに火星が地球に大接近するので天文界は緊張していた。

当会でも当時「火星とUFO」との関連がとかく噂され、二年周期で地球に近づく年にUFOの目撃例が多いという研究者もいたので、チャンスめいたものを感じていた。

翌九月八日付の「神港新聞」(兵庫県神戸市)には、「大阪電気科学館」の著名な天体観測者、佐伯恒夫氏がローウェル運河を確認したという観測結果の公表記事が掲載され、火星人存在の有無がクローズ・アップされてきた。

翌日以後、当夜のUFO目撃報告が続々と寄せられた。神奈川県横浜市の池守氏からは、五人で青白い光を放つ平たい物体が頭上二百メートルぐらいの所を通過していったのを見たとの報告があった。また、都下北多摩軍の黒須氏からの、上部が緑で下部が真っ赤な物体が約十分間滞空したという目撃報告など、福岡、秋田(三件)等々、各地からの目撃報告が相次いだ。

が、なんといっても驚いたのは、千葉県銚子市の「日本天文学会」会員の滝田正俊氏からの不思議な金属片が落下したとの報告だった。

滝田氏は、報告書と共にその金属片のサンプルの五十倍の顕微鏡写真数枚を同封してきた。

参考文献 UFOこそわがロマン 荒井欣一自分史 2000年11月3日発行 発行人 荒井欣一 18頁

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