UFOにかけるゆめ #2

010301nori016-trans文字づかい、漢字づかいは、すこしあらためて、しょうかいしたが、三島さんの、空とぶ円盤にたいするゆめが、よくつたわってくる文章だ。三島さんは、このあと、「美しい星」という、空とぶ円盤や宇宙人がとうじょうする小説も書いたが、ついに自身が円盤にめぐりあう機会はなかった。

1970(昭和45)年11月25日、東京の自衛隊市ヶ谷駐屯地にのりこみ、自衛隊員を人質にとって、はげしい演説をしたのち、割腹自殺をとげたのだ。

さて、わたしは、じぶんがみられなくても、みたという人に、あって話をきくことはできると、ニュースをききつけるたびに、あちこちとでかけていった。

けれども、ざんねんなことに、であうのは、あやしげなもくげき者や、人のあつまりばかりだった。

それが、かずおおくあるために、まじめなUFOの調査まで、へんな目でみられてしまう。

荒井さんたち、科学的な研究家は、空とぶ円盤などというものは、ありえない、とかんがえる人たちと、議論をかわすいっぽうで、でたらめな、円盤教の信者のような人にだまされてもいけない、といいつづけなければならなかった。(終わり)

参考文献  講談社 おはなし子ども新聞4 びっくりふしぎめぐり 日本児童文学者協会編 昭和57年7月10日 第1刷発行 65頁

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