地球に教訓する奇怪な宇宙人(美男の金星人)#9

s-宇宙人02アダムスキーはその第一人者で、地球の女性が見たら羨望を感じるほどの美男におわす金星人に会ったと主張している。なぜ金星人とわかったかというと、地面に太陽系の諸惑星の軌道を描いたら金星の軌道を指したらだという。アリンガムも同じ方法で自分が接見したのは火星人だ、と主張しているのである。そして、その火星人は「人間はまた戦争をするのか」などとたずねたというし、アダムスキーの方は、金星人は地球の放射能を調べにきたのだと、核実験反対に通じるモラルを精神感応で聞き、どう見ても何とも奇怪な、子供のいたずら書きのようなメッセージを買ったと写真版でのせている。

さて第二著でそのメッセージが何であったかは全然忘れてしまったように一つとして説明しない。それでいて、それをくれた筈の、英語で話せるようになった金星人と再会したばかりが、宇宙船の母船にいき土星人や「グレート・マスター」に会って様々な結構なお話を聞き、またソ連が月の裏側の写真を人工衛星で撮らぬ前に、その裏側の都市や四つ足の動物を見たなどと主張する。それでいて火星人とアリンガムという問題にはテンで見向きもしていないのだ。

宇宙連合という壮大なスケールの垂訓を受けながら、自分だけの主張を通そうとするのが悲しい人間の根性というものだろうか?(つづく)

参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会 UFO関係記事(マイクロ写真撮影資料の一部)スクラップ記事

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