(南山)いや、異星人は地球のことが全部わかっているんですよ。私が観察というのは、地球人の文明がどういう方向に進むのかについての観察ということなんです。むしろ監視というべきでしょう。今は、地球人が核戦争や公害で自爆してしまうのかどうかが観察の重要なテーマでしょう。もっとも、、観察しているからといって、地球が自滅していくのを助けたりはしてくれないでしょうが…。
(石森)しかし、また方法がどれも同じようで幼稚ではないですか。
(南山)それは、観察しているということを地球人に示すためとも言えるでしょう。あるいは、宇宙のうんと進んだ科学を地球人に見せつけて、地球人がまちがった方向へ進まないようにしながら、一方で少しずつ進んだ科学を知るためのヒントを与えているのだとも考えられます。
(韮澤)そう言えば、北アメリカに100年ぐらい前にプロペラ付きUFOが現れたことがあったでしょう。あれなども、以後人類が飛行機を発明することのヒントになったかもしれませんね。
(石森)すると、もう少ししたら空飛ぶ円盤のようなものが飛ぶということだ!しかし、なかなか円盤型のものができてこないですね。
(南山)異星人が期待しているほどの速度で地球人が進歩していないのかな。(笑い)
(高梨)これは円盤の飛行原理が分からぬ限り、形だけまねしてもだめだということでしょう。
(石森)逆に考えて、異星人は地球人の持っているものの形に似せたものを作って、それに乗って来ている場合もありそうですが…。
(高梨)たとえば飛行機に似せてとかですね。(つづく)
参考文献 学習研究社 ムー創刊号