UFOに魅せられて #1

s-荒井欣一荒井欣一氏の著書「UFOこそわがロマン」荒井欣一自分史のまえがきに書かれた内容です。

私は青山学院専門部を卒業後、学徒出陣し、戦時中は陸軍航空部隊の夜間戦闘機部隊の将校として、機上搭載レーダーの装備に当たっていた。

復員後は大蔵省印刷局の主計(予算)として勤務していたが、後に書店等を経営し、一時特撮会社に勤めるなどサラリーマン生活をしていた。

私が、空飛ぶ円盤に興味を持ちはじめたのは戦後間もなくのことで、当時「世紀の謎」といわれていた空飛ぶ円盤の諸特徴が既知の航空機の概念を遥かに超えており、到底人類によって開発された物とは思えなかったからである。

これはもしかすると地球人以上に知能の発達した生物が宇宙の何処かにいて、空飛ぶ円盤=宇宙機を操って地球に飛来しているのではないかという可能性を考慮し、もしそれが事実だとしたら、もはや地球上で国家同士が争っている場合ではない。これを機に宇宙平和運動を展開する必要がある。との考えに至り行動を開始した。

私が、作家北村小松氏等の知遇との協力を得て、日本で最初の全国的UFO研究団体「日本空飛ぶ円盤研究会=J・F・S・A」を設立したのは1955年7月のことである。

会長は私で、顧問には北村小松氏をはじめ著名人が七名、特別会員には荒正人氏、新田次郎氏、畑中武雄氏等。また会員には三島由紀夫氏、黛敏郎氏、星新一氏、南山宏氏等々、そうそうたるメンバーを有していた。(つづく)

参考文献 UFOこそわがロマン 荒井欣一自分史 2000年11月発行 1頁

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【UFOふれあい館の年末年始の営業について】(H27-H28)

平成27年から平成28年の年末年始は、「UFOふれあい館」は次のとおり営業します。

平成27年12月27日(日) 営業
平成27年12月28日(月) 休館日
平成27年12月29日(火) 年末年始のおやすみ
平成27年12月30月(水) 年末年始のおやすみ
平成27年12月31日(木) 年末年始のおやすみ
平成28年 1月 1日(金) 年末年始のおやすみ
平成28年 1月 2日(土) 年末年始のおやすみ
平成28年 1月 3日(日) 年末年始のおやすみ
平成28年 1月 4日(月) 休館日
平成28年 1月 5日(火) 営業

「UFO物産館」及び「千貫森庭球場」の営業も同様です。お間違えの無いようお出掛けください。

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いわき市でUFOさわぎ

s-UFO104月22日ごご8時20分すぎ、福島県いわき市の水石上空でナゾの光体が出現。

光体は黄、オレンジ、白色などに色を変え、キラキラ輝いた。光体は、急上昇したり往復運動をしているように見えていたが、約35分後次第に赤味を増すや光体が弱まって視界から消えてしまった。

通報を受けたいわき民報社では、カメラを据え望遠レンズでこの光体を撮影した。(いわき民報 4月21日)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和58年7月1日発行通巻第96号 19頁

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ゴミとその分析

ゴミといっても、フィルム画にゴムが付着しているのではない。現像時に付いていたゴミが後になって取れ、そこだけ白く抜けてしまったもののことである。

ゴミはカメラをよく手入れしていてもフィルムに問題があれば写ってしまう。ある意味では、仕方がない誤認写真といえる。しかし、この写真も未然に世に出るのを防止する判定法はある。

カメラにはピントがあり、ピントが合っているところはきれいに写るが、どんなにピントが合っていても人間の手作業によるので、その輪郭を拡大すれば多少なりともピントがずれていることがわかるはずである。ところがゴミは、フィルム面に密着しているために線がシャープに出るのだ。色が付いていれば、その色に写る。

しかしこれにも例外がある。昭和56年3月に、愛媛県川之江市で触手型UFOなるものが撮られたが、実はこれもゴミ(ダニ)の写真だったのだ。この写真をご存知の方は、ゴミがシャープな線で出ていなかった点に、私の判定法との矛盾を感じると思う。しかし、この写真は例外中の例外で私の判定法によって判定できない唯一のゴミ写真だったのだ。

私のいうゴミは、ゴミといってもトゲやホコリのような非常に小さなもののことで、この写真に写っているダニのような、いわば立体感を持った大きなゴミには当てはまらないのだ。というのは、ダニには手もあれば足もある。

つまりフィルム面に密着するところも密着しないところもあるのだ。密着しない点は、焦点がぼけてシャープには線が出ないわけである。

しかし、この手の誤認写真は滅多になく、私の知る限りでは、国内では3枚だけである。それこそ10年も1回出るか出ないかの代物であって、こういうものもあるくらいに思っておけばよいだろう。

UFO写真は非常に魅力的で、貴重なデータに思われがちであるが、実際は目撃同様誤認が入り混じり、忠実に目撃の一場面を写しだしているという程度の価値しかない。言い換えれば、変形データなのである。

コンタクト系の団体などがよく鮮明なUFO写真を会誌に載せているが、これらについても鮮明だから本物というものではなく、自分なりによく吟味して結論を出すことが望ましい。

また、自分が撮った写真にそれらしきものが写っていても、すぐに研究会や出版社に送るのではなく、自分なりに分析し、なおかつUFOらしいということになれば、正確なデータを添えて鑑定してもらうようにすべきだろう。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和58年5月1日発行通巻第94号 68頁

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手ブレ、三脚のブレとその分析

s-UFO12最近は啓蒙が行き届いたためか、例の白龍神事件以外ではほとんど見かけないようになったが、ライティングライツと称する星や電燈のブレも代表的な誤認写真の一つである。

これらは、メカニズムといっても、ただカメラが振れるだけのことだが、一番の問題点はブレの起こるときについての認識の甘さといえる。

かつて調査した多くの人が、カメラを三脚に固定し、レリーズを使っていればブレは起きないと思っていたが、これは大間違いだ。

ガッシリした三脚を、しっかりとした足場に固定してなければブレは起きる。特に、三脚を使う夜間撮影のときは微妙なブレでも目立つものである。また、風の吹いているとき、木などで組んだベランダや展望台での撮影などでは、0コンマ何ミリといった幅のブレが生じる。コンマ何ミリになると風景による判定は不可能だが、大抵は風景がブレているか否かで判定する。鳥などが突然画面に侵入してもブレるが、この場合は羽根や大きさなどがポイントになる。

コンマ何ミリのブレのときは、昼間の風景なら大して気にはならないが、夜の星や人工衛星、飛行機を撮ったときには、いかにも波状飛行しているUFOらしく見えて気にかかる。しかし、この場合は一緒に写っている星や街燈を見れば、容易に判定できる。つまり、カメラ全体が動いているのだから、他の星なども同様に動きブレているはずなのだ。よくコンタクト派の会誌にいくつもの光点が同じ光跡を残している。ライティングライツの写真が出ているが、これなどはすべて星がブレたものである。

また、ブレの起こす効果を一つ説明しておこう。本誌1、2月号に掲載された白龍神についてである。白龍写真には奇妙に蛇行する光の点滅が写っているが、これは交流電球が画面に入ってブレ、明滅が写ってしまったものである。シャッターの開いていた時間が正確に分かれば、この点滅の数を数えても、誤認写真を判定することはできる。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和58年5月1日発行通巻第94号 67頁

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飛行機の航跡とその分析

s-UFO11現在の飛行機は、技術の進歩と共に速度は速くなっているが、その飛び方は重力などの問題点もあり、V字ターンやジグザグ飛行はできないとされている。確かに、それは不可能であるが、写真に撮ったはずの飛行機であるべき光体がV字ターンをしていても、すぐにその光体がUFOであったとは断言しかねるのである。

写真と空間の違いは奥行きがないこと、つまり2次元か3次元かという点にある。これを考える上で、非常に参考になる実験があるので紹介しよう。針金を丸く円型に曲げるのだ。上から見れば円だが、横から見れば1本の線に見える。そこで、ほんの少し視点を上下にずらすとどうなるか。Vの字が生まれるはずだ。これが、飛行機がV字ターンやジグザグ飛行する原因である。

こういった写真が撮れた場合、その判定は写真だけから行ってはいけない。飛行機が旋回するのは、必ず撮影時にその飛行機が空港に着陸(もしくは離陸)しようとしていた証拠なので、それを確認することがもっとも大きなポイントである。しかしながら、これによって原因が確定できるわけではないので、ある程度の手腕を必要とはするが、撮影時の状況を総合的に考慮した後に結論を導くように努めるのがもっとも望ましい方法である。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和58年5月1日発行通巻第94号 67頁

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ゴースト写真とその分析法

s-UFO14ゴースト写真は、UFOの某権威者でも頭を悩ましたことがあり、現在でも某研究所所長が生殖円盤だとかいっているくらい、多種多様で魅力的な誤認写真の代表例である。しかし原理は簡単、ゴーストは、レンズもしくはフィルターの光の反射による虚像なのである。

ご存知だと思うが、レンズは凸レンズや凹レンズが何枚も組み合わされて構成されている。写真を撮るときは、このレンズの中を光が通り、フィルム面にまで達するのだが、まれに光が強すぎてフィルム面で反射してしまうことがある。この反射された光は、再びレンズ内に戻るのであるが、この光はほとんどの場合フィルターに反射して、またまたフィルムに感光してしまう。この2度目の感光によって生じる像が、一般にゴーストイメージと呼ばれるものである。

ゴーストは普通楕円型の薄い蛍光色の球や土星型に写るのだが、編集部で見た写真の中には、光源が逆さになって写っているものが多かった。ゴーストというと楕円型、土星型が、その典型として多くの参考書に紹介されているのだが、それはあくまで典型であって例外があることも忘れてはならない重要なポイントである。

冒頭に述べた某権威者を悩ませたゴーストには、光源がダイエーのネオンだったので「ダイエ」とあったわけで、権威者を名乗る人でもミスを犯すものもある。

では、どうすればゴースト写真であるか否か判定できるかについて説明しよう。

判定法は簡単、写真の対角線を結ぶ中心点を求める。次にその中心と光源(太陽、月、また水銀燈など、とにかく強い光を出しているものであれば何でもよい)に定規を当てる。もしゴースト写真であれば、この定規の上に像があるはずである。ただし、画面の外に光源があったり、トリミングされていることもあるので注意することが必要である。

ものの1分とかからない簡単な作業によって、1枚の写真の価値を判定するのは危険といえば危険だが、この方法こそ、レンズやカメラの構造を十分に考慮したもっとも単純かつ確実な方法なのだ。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和58年5月1日発行通巻第94号 66頁

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「UFOと宇宙」に声援

UFOと宇宙創刊30号記念企画各界著名人特別寄稿

作家 黒沼 健

私が「空飛ぶ円盤」のことを知ったのはアダムスキーの「空飛ぶ円盤同乗記」である。これは、昭和32年に高文社から刊行された。その翌年にはアリンガムの「火星人会見記」が刊行され、さらに続いて「土星の円盤同乗記」が出た。

この3冊目のものは、円盤の機長が女性で、これが絶世の美人とあるが、これには、私はがっかりしたし、円盤にたいする私の興味は薄れた。

ところが、それから2~3年たったある夜、私はついに真物を見たのである。

それまでに、円盤の飛行写真なるものが、いくつか紹介された。が、それらはほとんどが葉巻型なのである。葉巻型の発光体である。

ところが、私の見たのは、円型で、正三角形に近い短い尾があり、その尾の周辺には、赤い小さな三角形の飴のようなもの(あるいは特殊な尾翼であったかもしれない)が、ヒラヒラと動いているのである。ここで私は、「空飛ぶ円盤」の存在を信ずるようになったのである。

それ以来、私は円盤の虜となった。本腰になって資料を集め単行本も2冊書いた。

私の周囲では、一時は円盤に関する出版物が雨後の筍のように発刊された。だが、問題は特殊なもので、大衆の知識では、この真髄を確実に把握することは難しい。その数も限定される。いつか雲散霧消して、はなはだ寂しいのが現状である。

いままで残っているのは大阪の高梨氏主宰のものぐらいである。円盤研究家の私には残念でならなかった。だが、救いの神といおうか「UFOと宇宙」が、突如あらわれたのである。しかし、これには他の刊行物にはない色刷りのグラビアがふんだんに載っている。

ついこのあいだ発刊されたものが、早くも30号に達するという。この月刊誌だけは最後まで残っていて欲しい。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和53年1月1日発行通巻第30号

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本誌の出現で、ぼくはひまになってしまった

s-UFO12UFOと宇宙創刊30号記念企画各界著名人特別寄稿

作家 平野 威馬雄

日本の人々が、空飛ぶ円盤への興味と関心を持ったのは、アダムスキーの著書が紹介されたことが契機である。

その後、アダムスキーについては、毀誉褒貶つきるところを知らずであるが、なんといっても、アダムスキーの存在は、この世界で忘れられない大きなものとなった。

また、突如として商業ベースに乗った「UFOと宇宙」(改題後)や「エニグマ」(廃刊)が創刊され、あれよあれよと驚く間もなく、日本にUFOブームをまきおこす原動力となり、しかも、UFO研究家にとって大きなよりどころ、大きな支えとなってしまった…という事実は、どんなにたたえても足りない。

UFOへの一時的関心が日を追って深く大きくなって行く今の時代に、本誌の健在は、心づよいものである。

いずれにしても、このすばらしい「UFOと宇宙」の発展と知らぬ間にい重ねた年月の軌跡は貴重である。

コズモ=UFOと宇宙…そして正確な国内での多くの目撃例の堆積=レナード・クランプのような工業技術家の登場によるUFOのオルガニズム追及など、多岐にわたる地味な「謎」の物理的解剖など、目をみはらせるような企画はUFOファンにとっての「心頼み」である。

そして、今、通巻30号を迎えての記念号の刊行となった。

ほんとうにありがとうございます。

この雑誌の出現によって、ぼくは、もう、ひまになってしまった。UFOとのコミュニケーションの一切は、本誌におまかせすれば、正確で安心だからである。

ほんとうに、心からお祝い申し上げます。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和53年1月1日発行通巻第30号

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客観的な情報を期待する

s-荒井欣一UFOと宇宙創刊30号記念企画各界著名人特別寄稿

日本空飛ぶ円盤研究会代表 荒井欣一

コズモとして創刊以来本号で通巻30号を迎えたことで、関係者一同の熱意と絶えざる努力に対して、まず祝意を表したいと思う。

この間本誌の内容も号を追って充実し、体裁も他国に類を見ない新鮮さが板につき、頁数も定価にしてはほぼ満足に値するボリュームを提供、おそらく世界でも注目を浴びていることであろう。日本ではUFO現象に対しての関心度は極めて低かったが、本誌の登場により、やっと同好者間の絆がつよまり、読者も定着し、我国唯一の月刊UFO誌として独走を続けていることは大変心強いことである。

しかし私は手放しで本誌をほめてばかりいる者ではない。やはり気になる点が数多く目につくが、そのうちの2点だけ述べてみたいと思う。

まず本誌には、しばしばアダムスキー関係記事が掲載される傾向があるということである。

しかし日本のUFO研究者および関係者の多くはかならずしもアダムスキーの体験記事に感激してUFOに関心を持った人ばかりとは限らないし、むしろ彼の体験には冷ややかな態度をとっている人が多いということも事実である。しかしながら本誌はその点を素通りしてアダムスキーにウエイトをかけすぎているのではなかろうかと若干気にかかるものがある。本誌が商業誌であると同時にジャーナリズムの一環を担っているのであるというならば、もっと客観的な視点からのUFOの情報を提供することが、日本唯一のUFO総合誌としての使命ではなかろうかと思い且つそれを期待するものである。

次に最近号では特に目につくことだが、目次を見ても執筆者に日本人のオリジナルティーが少ないということだ。日本人による翻訳、翻案は数多くあるけれども我々独自のUFO論文というものが大変少ないと思う。

これはまだ日本におけるUFO研究者が少なく、また有力な事件にも乏しいという環境、即ち日本の底の浅さというものを露呈しているのかもしれないが、しかし一方国内の各地にあるUFO現象研究会の会誌の中には非常に傾聴に値する論文が掲載されていることが間間ある。世間の眼にあまり触れていないこれらの論旨を本誌がとりあげることにより、奥行きの深い日本独自のUFO論が展開されることを期待できるのではないだろうか。

本誌が日本のUFO界の一つの核となって商業誌と研究者を結ぶ情報交換の輪をさらにひろげてもらいたいと思っている。

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和53年1月1日発行通巻第30号

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