作家 平野 威馬雄
日本の人々が、空飛ぶ円盤への興味と関心を持ったのは、アダムスキーの著書が紹介されたことが契機である。
その後、アダムスキーについては、毀誉褒貶つきるところを知らずであるが、なんといっても、アダムスキーの存在は、この世界で忘れられない大きなものとなった。
また、突如として商業ベースに乗った「UFOと宇宙」(改題後)や「エニグマ」(廃刊)が創刊され、あれよあれよと驚く間もなく、日本にUFOブームをまきおこす原動力となり、しかも、UFO研究家にとって大きなよりどころ、大きな支えとなってしまった…という事実は、どんなにたたえても足りない。
UFOへの一時的関心が日を追って深く大きくなって行く今の時代に、本誌の健在は、心づよいものである。
いずれにしても、このすばらしい「UFOと宇宙」の発展と知らぬ間にい重ねた年月の軌跡は貴重である。
コズモ=UFOと宇宙…そして正確な国内での多くの目撃例の堆積=レナード・クランプのような工業技術家の登場によるUFOのオルガニズム追及など、多岐にわたる地味な「謎」の物理的解剖など、目をみはらせるような企画はUFOファンにとっての「心頼み」である。
そして、今、通巻30号を迎えての記念号の刊行となった。
ほんとうにありがとうございます。
この雑誌の出現によって、ぼくは、もう、ひまになってしまった。UFOとのコミュニケーションの一切は、本誌におまかせすれば、正確で安心だからである。
ほんとうに、心からお祝い申し上げます。
参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和53年1月1日発行通巻第30号