UFOに魅せられて #1

s-荒井欣一荒井欣一氏の著書「UFOこそわがロマン」荒井欣一自分史のまえがきに書かれた内容です。

私は青山学院専門部を卒業後、学徒出陣し、戦時中は陸軍航空部隊の夜間戦闘機部隊の将校として、機上搭載レーダーの装備に当たっていた。

復員後は大蔵省印刷局の主計(予算)として勤務していたが、後に書店等を経営し、一時特撮会社に勤めるなどサラリーマン生活をしていた。

私が、空飛ぶ円盤に興味を持ちはじめたのは戦後間もなくのことで、当時「世紀の謎」といわれていた空飛ぶ円盤の諸特徴が既知の航空機の概念を遥かに超えており、到底人類によって開発された物とは思えなかったからである。

これはもしかすると地球人以上に知能の発達した生物が宇宙の何処かにいて、空飛ぶ円盤=宇宙機を操って地球に飛来しているのではないかという可能性を考慮し、もしそれが事実だとしたら、もはや地球上で国家同士が争っている場合ではない。これを機に宇宙平和運動を展開する必要がある。との考えに至り行動を開始した。

私が、作家北村小松氏等の知遇との協力を得て、日本で最初の全国的UFO研究団体「日本空飛ぶ円盤研究会=J・F・S・A」を設立したのは1955年7月のことである。

会長は私で、顧問には北村小松氏をはじめ著名人が七名、特別会員には荒正人氏、新田次郎氏、畑中武雄氏等。また会員には三島由紀夫氏、黛敏郎氏、星新一氏、南山宏氏等々、そうそうたるメンバーを有していた。(つづく)

参考文献 UFOこそわがロマン 荒井欣一自分史 2000年11月発行 1頁

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