UFOにおもいをはせる場所

昨日、私は福島県立美術館の企画展「生誕120年・没後100年関根正二展」を観てきました。

画家関根正二氏は、今から100年前、宗教的感情にみちた作品を描き、20歳2か月で夭折しました。1899年に福島県西白河郡大沼村(現白河市)に屋根葺き職人の父のもとに生まれ、1908年に上京し、深川に住みます。1914年に東京印刷株式会社に就職し、そこでオスカー・ワイルドの作品を読み、ワイルドの思想に触れながらほぼ独学で絵画を学んでいきます。16歳の時に描いた「死を思う日」が第2回二科展に入選し、1918年の19歳の時に第5回二科展に出品した「信仰の悲しみ」が樗牛賞に選ばれました。

まず驚かされるのが、16歳から20歳くらいの年齢で描かれているということ。全く子供じみたところがなく、全体的に暗い感じの描写ものや子供や女性を描いたものが多く、「死を思う日」は、木々の中に人が一人いるだけなのに、亡くなった人への悲しい気持ちを感じとることができました。

また、恋人への書簡では、話し相手がなくて寂しく、会いに行きたい気持ちはあるもののお金がないため次の機会にと、思うようにならない心の葛藤が伝わってきました。

そして、静まり返った美術館で、私は、生前の関根氏が今100年後に自分の作品が美術館に展示され、多くの方に観られていることを想像していただろうかとおもいをはせる時間になりました。

話しはUFOふれあい館のことに変わるのですが、今日は入浴のお客様はいるものの、1階はシーンと静かです。UFOふれあい館に来られるお客様はUFOふれあい館を楽しい、面白い場所と思って来られていると思うのですが、平日のあまり人がいない静まり返った状態(環境)を見ていることが多いせいか、ここで働く私は、お客様とは少し違う印象を持っているかもしれません。

私は、お風呂に入って、2階の大広間で大の字になって寝てみたり、UFOを本を時間を気にせずに読んでみたり、スマホで好きなだけゲームをしたりとか、静かな場所で隠れ家的に利用していただけたら、入館料400円も高くはないのかなと思っています。

福島県立美術館で美術を鑑賞したあとは、UFOふれあい館の大広間でUFOの本を読みながら、宇宙のかなたから来るUFOに、おもいをはせてみてはいかがでしょうか。

参考文献 ウィキペディア(Wikipedia)

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