一つは、幻覚。ありもりないものを、みたようにおもいこむことが、人間にはあるようだ。
一つは、うそ。さわぎになるのがおもしろくて、うそをつく。そんな気はなくて、でも、でたらめをいう人もいる。
一つは、自然現象。星(金星がとくにおおい。)・流星・火球・鳥・虫などの、みまちがい。
一つは、人工の物体。風船・気球・飛行機・人工衛星などの、みまちがい。
一つは、光のいたずら。自動車のヘッドライトや灯台そのほか、さまざまな光が雲にうつったりしたものの、みまちがい。
「こうやっていって、あやしげなものをけしていき、五百けんがゼロになれば、、なぞがとけたことになるのですが、どうかんがえても正体がわからないものが、のこってしまう。アメリカ空軍のしらべでも、せつめいのつかない物体の、もくげき例が、おなじように、何パーセントは、のこったんですよ。」
と荒井さんはいう。
それに、ふしぎなものをみても、人にしらせたりしない人が、たくさんいるだとうことをかんがえると、UFOなどというものは、そんざいしない、とはいいきれなくなる。
では、その正体はなんなのだろう。
うわさのとおり、地球の外からくるものなのだろうか。どんなエネルギーをもとに、うごいているのだろう。それに、そもそも、なんのためにあらわれるのだろう。タイムマシンだという説もある。荒井さんが研究しなければならないことは、たくさんあった。(終わり)
参考文献 講談社 おはなし子ども新聞4 びっくりふしぎめぐり 日本児童文学者協会編 昭和57年7月10日 第1刷発行 61頁