松村雄亮氏について

010701sonota382-trans宇宙友好協会(CBA)を設立した松村雄亮氏との関わりについて荒井欣一さんが書いています。

彼は生まれてから、神奈川県の横浜に住んでいたようだが、父の仕事のため、小学校時代に旧満州の乗員訓練養成所に入所し、数年で終戦を迎え、一旦、シベリアに抑留されたが、脱出して昭和21年に日本に戻った。

彼の父はスイスの航空雑誌「インタラビア」の日本通信員として勤務していた関係上、海外の航空事情に詳しく、従って、「空飛ぶ円盤」の情報にもいち早く接する状況下にあった。

彼はそれらの情報を基に、「UFO NEWS REPORT」を数号発行して廃刊。その頃、私も「日本空飛ぶ円盤研究会」を組織し、マスコミにもしばしば紹介してくれたが、彼の会も「読売新聞」の神奈川版に紹介されていた。(中略)

始めの内は、彼等とも協力体制を維持していたが、彼は昭和32年、新たな「宇宙友好協会(CBA)」を設立して次第に我々とは疎遠になっていった。

その後の彼の行動は、次第に狂言的、独善的となり、自らは「サーティーン」と名乗り、教祖的存在となり、色々各方面と問題を起こしながら、遂には彼は円盤や、その母船に乗ったと公言し、地球破滅の時期が近いなどと発表した。

例のトクナガ文書等で致命傷を蒙りながら、遂にオキクルミ計画と称して、昭和39年、北海道日高郡平取に350万円をかけてハヨピラを建設し、海外の外交官も集まり、盛大な祭典がなされたが、その頃から、彼は重病に侵され、その後は、再び表面に登場しなくなったようだ。

最近も海外のUFO研究誌に彼の名前を時々見るが、恐らく病床から最新情報だけを、奥さんの手を通じて送っていたようだ。

参考文献 UFOこそわがロマン 荒井欣一自分史

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