わたしは空飛ぶ円盤が見たい

s-ライブラリ福島市飯野町のUFOふれあい館では、荒井欣一氏のUFOライブラリーを常設展示しています。荒井さんはどんな方だったのでしょうか。

ビジタニュース(空飛ぶ円盤研究会代表 荒井欣一)

ただの一度も、まだ空飛ぶ円盤を見た事がない。

どんなに科学的にきちんと実在が証明されても、自分の眼で確かめないうちは、確信できない。空飛ぶ円盤というオカシなものだ。存在しないとは決していえないけど、あまり狂言的に存在するといわれれば、証拠を見せろと開き直りたくなる。

航空機が好きで、その関係の書物を読んでいるうちに、ジョージ・アダムスキーの奇想天外な本と出会った。実際に空飛ぶ円盤に乗り込んで宇宙人に会い、そのメッセージまで載った楽しいものだった。以来、病みつきになった。具合のいいことに実家が本屋をやっていた。常に、新しい空飛ぶ円盤の情報を手にすることができた。店には変わった人も来た。空飛ぶ円盤の話に花を咲かせた。

SF作家の北村小松氏も、そうした円盤仲間だった。もっといろんな人に出会って、いろんな話を聞きたかった。北村さんと二人で研究会を発足させた。昭和30年には、会員も増え1000人になった。会員には、三島由紀夫、石原慎太郎、黛敏郎、黒沼健などの知識人も名をつらねていた。特に三島氏は熱心な会員で、定期観測会には大きな大きな望遠鏡を携えて、必ず顔を見せた。会の存在が知れるにつれて、全国から1日1件は目撃例が送られてきた。空飛ぶ円盤の「人気」をまざまざと知った。

参考文献 服部時計店光学部 ビジタニュース 1972年8月 第47号

Share Button