月ロケット発射に関する要望書を展示物に加えました

UFOふれあい館の展示室に新たな資料を追加しました。それは、「月ロケット発射に関する要望書」というものです。鏡のショーケースに設置しましたので、手に取って御覧いただけます。

UFO研究家の荒井欣一氏は、大蔵省を退職後、昭和30年に日本空飛ぶ円盤研究会(IFSA)を設立し、言いだしっぺで自ら会長に就任。「今世紀最大の謎であるUFOの実体を科学的に究明し、地球平和に役立てよう」という趣旨に賛同し、糸川英夫、徳川夢声、新田次郎、石原慎太郎、黛敏郎さんなど、多くの知識人が入会、星新一、三島由紀夫さんなども熱心な会員でした。

2年後の昭和32年、後続の4団体が加わり「全日本空飛ぶ円盤研究連合」を結成。皮切りに、宇宙時代における地球人の覚醒を促すための「宇宙平和宣言」を発表。以後、ユニークな活動を次々に展開しました。

その一つが、ソ連のフルシチョフ首相に出した月ロケットの打ち上げ中止を訴える手紙です。

昭和32年、ソ連が原爆を積んだロケットを月に命中させるという噂が外電で広く報道されましたが、このときには「月ロケット発射に関する要望」という声明書をソ連大使に手渡しまして、月にUFO基地がある可能性を訴えました。

その結果、この声がフルシチョフ氏に届いたためかどうかわかりませんが、あれほど騒がれたソ連の月ロケット計画は中止になったのです。

この要望書という資料を荒井氏が東京のUFOライブラリーに展示していたものをそのまま今回展示しました。

三島由紀夫氏は、昭和37年の著書「美しい星」の中で、ソ連のフルシチョフ共産党第一書記に核実験を止めるよう嘆願する手紙を書いたりしていますので、この小説は、多分に同研究会に影響された作品だと考えられます。

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