機関誌「宇宙機」ついに創刊さる

s-空飛ぶ円盤研究会荒井欣一さんの書籍「UFOこそわがロマン」に書かれた「J・F・S・Aと空飛ぶ円盤研究史」日本空飛ぶ円盤研究会=J・F・S・A」誕生秘話!の内容の一部です。

前記のごとく「週刊読売」に当会が紹介されて以来、問合せが相次いだが、私はさっそく第一号(創刊号)の発行にとりかかった。

紙面は最近の新聞記事や、北村先生との座談会の記事と、森田たま女史や他の会員のUFO目撃例を載せると共に、糸川英夫氏の「動力は光子ロケットか?」を月刊誌「知性」から、洋画家、三岸節子さんの「フランスにも着陸している」を「小説公園」から引用し、「空飛ぶ円盤研究会の目的」を私が書いた。

その趣旨を要約すると「海外ではUFO研究の著書が多数出ているのに、日本では本格的研究機関もなく、一般の人は非科学的な現象として見ている。この考え方に反対する為に、現代の優れた宇宙科学によってその真偽を検討し、宇宙の神秘に挑戦するとともに地球人の覚醒の時代が来ている…」と訴えている。

この機会に研究会の名称も「日本空飛ぶ円盤研究会」(Japan Flying Saucer Research Association=略称J・F・S・A)と改称し、新たに会員名簿を整理し、作成した。

第一次の会員名簿には、検察事務官の石津氏や後日入会された「小松製作所」の顧問の遠藤氏や「日本心霊科学協会」理事の金沢市、三島由紀夫氏の本の特別装丁をした佐々木氏、日本体育大学教授の千原氏など、懐かしい人たちばかりの名前が並んでいる。

「宇宙機」創刊号は、設立一年目の7月1日に発行された。装丁はタブロイド版二ページでガリ版刷りであった。

当時の日記を見るとその月の9日の「朝日新聞」朝刊の学芸欄「素描」で「宇宙機」が紹介されたので、会員も組織も思いがけないほど拡大していった。

8月4日には、コロンビア映画「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」に会員約五十名を招待。

その後、「日刊スポーツ」紙主催の座談会が催され、北村、柴野、安藤、金沢、荒井などの諸氏が出席。翌日、その記事が写真も含めて大きく同紙に掲載された。

参考文献 UFOこそわがロマン 荒井欣一自分史 2000年11月発行 14頁

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