宇宙機創刊号に荒井欣一氏が寄せた内容です。空飛ぶ円盤研究会の目的は何だったのかが分かります。
ウイルキンス、アダムスキー、アリンガムなどの世界のUFO(未確認飛行物体)研究家たちの著書が、我が国に伝えられて数年になるが、まだ我が国においては本格的研究機関もなく、いたずらに空想あるいは幻覚の産物としてしか見られていないのが現状である。
しかしながら、この広大なる宇宙にそれらが存在するか否かを研究することは、荒唐無けいなる非科学的なものであるとは言えないと思う。
なぜならば、我々地球人でさえ、遠からざる将来における宇宙旅行の計画を現在ねっているのだから。
故に我々が世界に報道される円盤関係のあらゆる資料を所有し、現代のすぐれた宇宙科学によってその真偽を検討することは、我々がたとえアマチュアたちの研究機関であるとしても宇宙旅行への歴史の1ページとして意義あるものではあるまいか。
参考文献 空飛ぶ円盤研究会 宇宙機創刊号(1956年7月1日発行)