1957年12月6日に、東京天文台長で日本の人工衛星観測の最高責任者である宮地政司博士が、空飛ぶ円盤の正体を語った内容を、荒井欣一氏の「宇宙機」1958年17号で紹介しています。
今、空飛ぶ円盤と見られているのは、国際地球観測年で盛んに上空に放たれるようになった気象用気球が一番多いとし、地上からは気象条件で、気球の底だけが見え、その気球が高層のジェットストリームに乗って動けば、円盤に見えるとしています。
また、水晶を持った雲の反射とか、飛行機によって起こる空気の渦巻きが、太陽光線で反射したり、時には、落雲などがあると土星や金星のような明るい星を円盤と見間違える場合さえあり得、こういったものを空飛ぶ円盤というのは、天文学者に言わせると全くのナンセンスだとしています。
参考文献 日本文芸社 ものしりUFO事典