北村小松さんの作品が昭和33年6月漫画読本に掲載されたものです。
宇宙人を見た、宇宙船に乗った。宇宙人と通信したという書物は外国にも日本国内にもたくさんあるんです。その一つ、ブラジルのギマライン教授という人物が、去年空飛ぶ円盤に乗せてもらって、地球外にいて来たという話に、「宇宙人は結婚生活には性的交渉はなく、愛情がただようだけで、子供が生まれ、家庭は調和し、幸福にみたされている」というのがありますが、これは地球人として、宇宙人なるものを知る一つのカギをもっています。第一皆さん、そんな極楽みたいな宇宙人世界と、ケンカをしながらもやっているわれわれ地球人の夫婦生活とどっちを選びますか?
私は凡人ですから地球で結構だと思います。
性的交渉がなくて、子供が生まれ、幸福な家庭なんて、これはキリスト教国の聖母思想からきている「観念」だと私個人は思うし、宇宙人は宇宙船を飛ばせるような機械文明がウンと発進したあまり、あるいは口もシリの穴も退化しているかも知れません。食ったり飲んだり、めんどくさい事はしないで「吸収」で用がたりるかも知れないし、性的行動すらおっくうになっているのかも知れない。だからこそ、チラホラUFOを地球に見せても「傍観」の方が多くて、何もできないんじゃないんでしょうか。
ここでまず物事を頭っから信心してしまうことは、何も知っちゃいないことと同じ結果になることがあるし、平和的だということも、消極的で無為無策無能と同じような結果になりかねない場合があることを考えて見ようじゃないですか。(つづく)
参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会 UFO関係記事(マイクロ写真撮影資料の一部)スクラップ記事