「高梨氏の誤りを裏付ける証拠」
前号の最後に研究会発足の件で大阪の高梨氏の誤りを指摘したが、其後それを裏付ける重要な文書を補足して、参考にもなると思うので再掲して見たいと思う。
天文解説者として有名な草下英明氏は、その60冊目の書、84年発行の「星日記」草思社刊の中の1956年(昭和31年)で、
「7月1日『宇宙機』という妙な会誌の第1号が出ている。荒井欣一氏が始めた空飛ぶ円盤研究会の機関誌で、第1号は半紙裏表にガリ版刷りというささやかなものだったが、2号からは週刊誌版14頁の堂々たるものとなった。内容はUFO情報であるので、私など軽蔑しきっていたが、何しろ会員に、北村小松、三島由紀夫、石原慎太郎といった人物が名を連ねていた。この会は、延々今でも続いていて、荒井氏が会長である。ただこの方は1度も円盤を見た事がないそうだから、実に面白い。後略。」
当時の天文関係者の一般的考え方として面白いが、これらの厚い壁に挑んで跳ね返すほどのエネルギーが必要だったのである。草下氏も研究会が其後発展して「UFOライブラリー」になっている事は御存知無かった様だ。
参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会 活動秘話(4)(発行日等は不明です。)