日本空飛ぶ円盤研究会活動秘話(3)に掲載された内容です。
「歴史を歪曲する高梨氏」
大阪には高梨純一氏が主宰する「近代宇宙旅行協会」が31年12月に設立された。高梨氏は、「日本空飛ぶ円盤研究会」発足直後より会員になられ、「宇宙機」には毎号のように投稿を戴き、特に海外情報に詳しい氏の原稿は、多くの会員を魅了していた。当会が小生の休養で休刊していた時も、殆ど毎月のように、例え薄っぺらな機関誌になった時があっても、現在迄機関誌の発行を続行されている事は、まさに驚嘆に価するものがある。「CBA問題」に対しても東西呼応してその非現実性に対応してきた、言わばUFOにおける「吻契の友」だった時代があった事は事実である。
ところが最近、会の名前を「日本宇宙科学研究会」に変更し、今年の6月になって、氏が発行したA7版の「20世紀最大の謎 UFOの研究」では、氏の主宰する団体が、あたかも日本最古の研究団体のように書いてあるが、この点は本誌の読者には、私が言うまでもなく、これは明らかな「ぎまん」である。これは氏独自の権威主義と独断的なもので、氏自身が多くの人の笑い者になる格好の材料を提供したもので、誠にご愛嬌と言わざるを得ない。「JSPS」の会員の方に今更こんな事を言うのも大人気が無いのでこの辺にしておく。
嘗ての親友 高梨氏よ、友好回復の為にも、会の設立時期の自説を改めて、自ら訂正する決断を希求するものである。それによって再び友好の絆を太めて行きたいと思っている。これはJSPSの会員の願でもあろう。
参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会活動秘話(3)