UFOその現状と展望(アダムスキー問題をめぐって) #8

s-荒井欣一氏並木 NASAは本当のデータを隠しているっていうわけでしょう?

韮澤 隠してるっていうよりもね、NASAが発表しているのは、すべてのデータの2%くらいといわれているんですよ。写真もコメントをつけずにポッと出すだけでしょう。ボクも写真を調べにアメリカ文化センターに行ったんです。写真は何百枚もあるんだけど、ほとんど宇宙飛行士の顔ばかり。宇宙空間に浮かぶ宇宙船の写真が少しばかりあったんで出してみたら、宇宙空間の部分がスミで塗りつぶされているんですよ。塗りつぶしてないのが1枚だけあって、それでは宇宙空間がオーロラみたいなきれいな色に輝いている。これはどうもおかしいな、ということで、何かを隠すために塗りつぶしたとは断言できませんが、宇宙に関してはあまりにもデータが少ないんですよ。

ですからごくわずかの発表されたデータをうのみにして、アダムスキーの言うことを否定してしまうのは、ちと乱暴なんじゃないですかねえ。それとですね、NASAに参加している日本の科学者で東大の小田実という人がいて、例のX線星を発見した人なんですが、公式の場では既成観念的なことしかいわないけれど、わりとリラックスしたアサヒ・グラフの対談なんかでは、月には他の惑星の人類が住んでる、と自分は考えてるとか、信じてるとかそういうことをおっしゃってますよね。

南山 あれは月や火星に、他の太陽系が来た宇宙人が基地を造ってる可能性があるといってらっしゃるんじゃないですか?

荒井 そういう可能性なら大いにありえますからね。だけどアダムスキーの言うのは、すべての惑星が地球とほぼ同じ自然条件で、太陽系に1千億からの人間が住んでる、というんでしょう。これはだいぶちがいますよ。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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