韮澤 あの、それはこうなんですよ。今、地球の数が太陽系内の惑星、特に金星から来ている、とこういうわけですよ。だけど太陽系外からも幾らか来ていて、とくに地球の様子を知らない連中が来て、科学調査のようなことをしてトラブルを起こすというケースもあるかもしれない、それは認めてるわけじゃない。
並木 要するに悪い宇宙人がやっておるということですか?
韮澤 友好的な目的ではなくて、科学調査で人や資源を調べたりするということあっても、宇宙の中で積極的に人間に危害を加えるという種族はないんではないかと思いますが、ただ地球の場合、驚いたり恐怖したりすると、鉄砲を撃ったり棒で打ったり騒ぎになってトラブルが起こるというようなことですね。
南山 ボクは決して友好的じゃないと思うね。ちょうど人間がアリを踏みつぶすように、意識してつぶすわけじゃないけれど危害にあわぬように配慮してくれるということもないし、わりと冷淡に扱われているような気がしますがね。
荒井 アダムスキーは金星だとか火星、木星や水星にまで人間が住んでいるというわけだが、ホントにそんなことがあると思いますか?
韮澤 ボクは一応あるという説を未だに固持しているんですよ。たとえばね、月の場合も死の世界だという既成概念があって、NASAなんかの発表でも百万分の一気圧しかないといわれてますね。ところが月面の写真の中には、煙がまっすぐ拡散しないで昇っているのがある。何千メートルにもね、だけどそんな真空に近いところであれば、煙はパーッと拡散しちゃうはずなんですよ。
荒井 そういう天然現象的なものでね、我々にはわからないものはあるかもしれないが、人間そっくりの知的生物が宇宙服もなしに生活してるとか、森とか湖まであるというんでしょう。それはちょっと信じられない。根本的におかしいですよ。(つづく)
参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号