- 千貫森とは
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福島市の南西部飯野町地区の北方にそびえる標高462.5mの端麗な円錐形の山が「千貫森」です。
かつては奥州街道を行く旅人の目印とされ「峠山(とうげやま)」「たんがら山」などの多くの名で広く親しまれている山です。
その三角形のシルエットから「古代のピラミッドでは?」と言う説もあり、昔から発光物体が飛来する不思議な場所として地元住民の話題になってきました。
近年、UFOの基地ではないかとする説や巨石群との関連から「太古・千貫森エリアには異星人と交流できる文明があり、
巨石はエネルギーを供給したり、人心安定、作物の豊作に役立ったのではないか…」という説も生まれました。
その他、多くの伝説や逸話が伝えられており、千貫森の七不思議として語られています。
- UFOは磁力で動いている?
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千貫森には強い磁場があるようで、磁石の方位針が定まらず、南北を刺さないポイントが随所にあり、地下に強力な磁性体があるのではと考えられています。
この地は昔から良質の砂鉄が採取でき、古い住宅では、床の間の壁の多くが、砂鉄で塗られていることからも頷けます。
またUFOは「磁気を動力源としているのでは…?」といわれており、この山に飛来し、磁気を高めているのではないか?そのためのパラボラアンテナのような役割を果たしているのではないかと考える人もいます。
- 千貫森はピラミッド?
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千貫森の中心には北西から南東にかけて、あたかもピラミッドを守るスフィンクスのごとく変わった形の巨石が点在しています。
「モアイ石」「船形石」「タイコ石」「くじら石」などと呼ばれるもので方位石もあり、同じ物がエジプトの大ピラミッドでも発見されています。
日本のピラミッドと目される山々の周辺では多くの巨石群が発見されています。古代史研究科の酒井勝軍の説によればピラミッド型の山は本殿であり、
その山頂に太陽石を置くと共に、拝殿となる山に巨石遺構を、周囲には方位石や鏡石などを配置することにより、膨大なパワーが生まれ出るとのことです。
- 音を鳴らす謎の地層
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千貫森のある福島県中通り北部は古来、岩代の国といわれ、地下一体は花崗岩であるにもかかわらず、この山は俗にピンカラ石という鋭い亀裂のある玄武岩と、
割ると丸く縞模様のある玉石が、赤土と混合して出来ており、周辺の地質と全く違い、人為的に造られたかと思える様相を呈しています。
この地質のため雨が降るとサッと水が吹き出し、止むとすぐに涸れてしまい地下水の上らない山といわれています。
大雨が降ると山が崩れが起きやすい土質となっており、これは隣の一貫山も同じす。
また頂上近くの地面を強く蹴るとポンポンと音が響き、地下が空洞ではないかと思われる部分もあります。
- 崇峻天皇の古墳伝説
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歴史的謂れとして、紀元五世紀頃、大和朝廷では三十二代崇峻天皇が蘇我馬子に弑されるという政変が起きました。
天皇の后「小手姫」は、蝦夷へ逃れ我が子「蜂小皇子」を捜すため、この地に居たり、持参した蚕種(当時は皇族のみが持つ)をもとに織物を
地元民に教えることにより蚕業を起こしました。人々から尊敬された小手姫は、その後多く人達の力を借り、土を盛り高台に天皇の形見の品を埋め、
陵としたのが千貫森で、西側に同型の礼拝所を作ったのが一貫森という伝説があります。
- たんがらを背負う巨人
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千貫森を縮小したような同型の山が西隣にならび、千貫森に対して一貫森という名で呼ばれています。
大昔この地方に大貫坊という雲をつくばかりの巨人がいました。ある時この地に、土をいれた「たんがら」(ものを入れて背負う道具)を担いで現れ、
その土を空けたのが千貫森で、西隣に少し残った土をこぼしたところが一貫森だという伝説があります。