NHKみちたんで言っていた三島由紀夫さんのエッセイの内容とは…

s-004NHK新感覚紀行番組「みちたん~ああ!すばらしきセカイ~(ようやく3回目)」は御覧いただきましたか。この番組の中でUFOふれあい館を紹介していただきました。

「NHKの番組でUFOふれあい館やってたけど、観た?ふれあい館の人はUFO信じてるって言ってたよ。」とお客様同士の会話があるなど、テレビの影響力ってすごいなあと思いました。

ところで、この番組の中で、三島由紀夫さんが日本空飛ぶ円盤研究会の機関誌「宇宙機」に書いたエッセイの話をしました。どんな内容なのか気になりませんか。その前に三島さんがこの研究会に入会したときの状況はこちらのブログに書かれています↓。

http://ufonosato.com/blog/?p=2524

三島由紀夫さんのエッセイのタイトルは、「現代生活の詩」です。

現代生活の詩

これからいよいよ夏、空飛ぶ円盤のシーズンです。去年の夏は、熱海ホテルへ双眼鏡ももって行って、毎夜毎夜、いはゆるUFOが着陸しないものかと、心待ちにのぞいてゐましたが、ついに目撃の機会を得ませんでした。その土地柄からいっても、ヘタに双眼鏡に凝っていたりすると、疑はれて困ります。世間はなかなか高遠なる趣味を解しません。

宇宙に関するファンタスティックな趣味は、少年時代、稲垣足穂氏の小説によって養はれたもので、もともと科学的素養のない私ですから、空飛ぶ円盤の実在か否かのむづかしい議論よりも、現代生活の一つの詩として理解します。

今年の夏は、ハワイからアメリカ本土をまわる予定ですから、きっと円盤に遭遇するだろうと、今から胸踊らせてゐます。南十字星なんかより円盤の方がずっと強く、私の旅へのあこがれを誘うのであります。

いかがでしたか?

UFOを取り巻く時代背景が影響していると思いますが、三島さんはUFOは必ずいると信じた。しかし、一度は自分の目で見てみないと納得がいかない。だから、毎晩双眼鏡を片手に空を見上げるが、その行為がのぞきに思えたりする、とちょっとユーモアを感じました。また、この時代にハワイへ行ってのバカンスなんてのも、さすが有名人だなとうらやましく思いました。

最近はテレビや新聞などの取材が続きました。メディアの影響って大きいですね。取材は本当にありがたいことですので、いつでも取材に応じます。お電話お待ちしています。

参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会宇宙機13号 昭和32年7月発行(素案) 三島由紀夫著(宇宙機原本は保有していません。)

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