UFO研究47年の成果を展示!

s-空飛ぶ円盤研究会1995年「ムー誌」6月号に掲載された内容です。荒井欣一さんがUFOショールームをオープンさせた当時の記事が書かれています。

UFO研究家のパイオニアのひとりとして知られている荒井欣一氏が、これまでの研究の成果を一堂に展示した「UFOショールーム」を開設、このたび一般に公開した。

場所は東京都品川区東五反田で、JR五反田駅から徒歩7分ほどと、交通の便もよい。UFOファンにはお馴染みの「UFOライブラリー」がある建物の、3階の一室がショールームにあてられている。室内に入ると、ところせましと展示されたパネル群がまずは目につく。「UFO写真コーナー」と名づけられたコーナーには、これまで世界各地で撮影された写真が大きく引き伸ばされて展示されている。

引き伸ばされた写真に写るUFOや宇宙人は、誌面などで見るのとは違い、圧倒的な迫力をもって、その実在性を強く訴えてくる。

このほかにも、「UFO・宇宙人主要目撃全国図」「日本最大のコンタクト事件」といった展示物が豊富に飾られている。

中でも圧巻なのが、入り口から左手に展示された、「世界のUFO・異星人等重要事件歴史年表」である。この年表は、1947~1993年までのUFO関連の事件の性質別に色分けされている。

パネル製作だけで10日以上を費やしたというだけあって、読むだけでも1時間はかかろうかという力作である。

このほかにも、これまで収集した事件のファイルや、映像資なども置かれており、UFOファンなら何時間いても飽きることのないような構成になっているのだ。

このショールーム開設の意図を荒井氏は、「ここ4、5年、UFOの目撃報告は少なくなってきている。しかし、目撃例が減っているわけではなく、話しづらい状況になっているようだ。UFOに関して自由に話し合う場を提供するとともに、ここを中心に最新情報を発信していきたい」と鼻息は荒い。

また、かなり広いスペースを利用して、UFO研究家の講演などを月1回程度、開催していく予定だという。

確かに荒井氏の指摘どおり、近年、UFO目撃報告の数は減少傾向にあるようだ。しかし映画「ロズウェル」が公開されるなど、UFO問題への関心は再び高まりつつあるのだ。

荒井氏もこの「ロズウェルの墜落円盤回収事件」には強い関心をもっており、今後もアメリカ政府に情報公開を請求するなど、活発に活動を行うそうである。

すでに、荒井氏が「空とぶ円盤研究会」を設立して40年がすぎた。しかし、UFO問題解明に挑みつづける荒井氏の情熱は、いささかの衰えも見せていないのである。

参考文献 UFOこそわがロマン 荒井欣一自分史 2000年11月3日発行 発行人 荒井欣一 114頁

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