UFOその現状と展望(アダムスキー問題をめぐって) #6

s-荒井欣一氏司会 ところで、今日はアダムスキーを支持され、宇宙的学の啓蒙活動をされている韮澤さんと、そうじゃない3人の方が同席するという稀有な座談会ですので、ひとつ、そのあたりの見解の相違というものを明らかにしていただければ、と思うんですが。

南山 この間、韮澤さんの呼ばれたシャーロット・ブロッブさんですか、あの方がですね、アメリカ政府の高官がアダムスキーを支持しているとか、彼らの運動を支援してるとかおっしゃてるわけですが、その高官というのは実際に誰なのか、ちっとも具体的じゃないことが多いですね。また具体的に名前があがっていても、どの程度の接触だったのか疑問に思いますね。

並木 そもそも本尊のアダムスキーがローマ法王に支持されたという話だってね、根拠はないわけですから。そう、こちらからおしかけて行って、まあ何か渡したということで支持されたと宣伝してるだけなんじゃないですか。

韮澤 確かにそういう見方もできるかもしれないけれど、一応、あの時ローマ法王に宇宙人のメッセージを手渡したわけですよね、そこでローマ法王がたいへん喜んで、これを待っていたというようなことを言ったと、こういうことなんです。皆さんを納得させるだけの確証を出せといわれても困るけれど、これは法王の側から声明を出してアダムスキーの名声を確証するような、そういう性質の出会いではないんですよ。法王と会ったということは、また別の意味をもってるわけで…。

南山 それと、例えば誘拐事件とかそういう「宇宙人は友好的である」というアダムスキーの教えに反するものを否定してますでしょう。でも、その根拠が何もないんですよ。(つづく)

参考文献 UFOと宇宙 ユニバース出版社 昭和54年1月1日発行通巻第42号

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