地球に教訓する奇怪な宇宙人(宇宙人のカシミヤの服)#11

s-宇宙人02およそ、ベラボーなトルーマン・ペスラムの「円盤搭乗記」はもとより接見派の書物でクラスペドンのようにどこかにフィクションを匂わせたものは一つもない。アリンガムのようにご丁寧に表紙に大きく「事実」という文字を入れているくらいなのだが。しかしクラスペドンの理屈は、太陽は冷たい天体だというウィリアムスンも、どの宇宙人も畑中武夫先生が指摘された太陽の磁場の逆転現象や太陽のフレアによって広い空間が強い放射能を帯びることや、ヴァンアレン高放射能帯のことは一つも説明していない。

宇宙人と接見したと主張する人たちの99%は彼らは人間より遥かに高度の文明人であるといい、大げさにいえば、まるでしもべのごとく垂訓を伺っている。ただ一人例外なのは、去年の4月29日突然宇宙人に会ったという岡山の安井清隆氏で、彼が会った宇宙人は「無宗教惑星」から来た、という点が変わっている。そしてしもべの如くでなく「俺、お前」の言葉を使って見たら、宇宙人の方も大変気安くなったと、安井氏はいう。

ただ、さわった服の手ざわりがカシミヤのようだったといっているが、クラスぺドンと会った宇宙人もカシミヤの服を着ていた、という点で、地球のこっちと向かう側が同じことを言っているのは果たして偶然だろうか?

「安井宇宙人」はスタンフォードの「ようこそ宇宙人」とは逆に「よく来てくれた」という安井氏を公園で迎えたそうで、仲良くなりたいといったという。その安井氏が、日本のあるグループから、地球壊滅の日に円盤に救ってもらおうとして途方もない巨額の献金を得ているし、安井夫人(夫人はそのグループの一員であった)があつかった分だけでも百万円は下らない。と沢山の書物を私に見せながら話してくれたが、その書類は地球最後の日に関する連絡文書で、金銭の受取り証がなかったから私には金のことは何ともいえない。

しかし1950年以降、こんなに様々な結構な宇宙人の垂訓はあっても、地球上の軍事的政治的社会的情勢に対して、宇宙人がプラスになる行動をとったという文献はこれまた一つもないのはどういうわけだろうか?(つづく)

参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会 UFO関係記事(マイクロ写真撮影資料の一部)スクラップ記事

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