地球に教訓する奇怪な宇宙人(宇宙人と会見)#1

uchuujin-3北村小松さんの作品が昭和36年4月号歴史読本に掲載されたものです。

宇宙人が地球人に対して様々の教訓を垂れ給うている。

それも皇居前広場のような、万人望見のもとで演説などをブツのではなく、第三者であると何人かが確認できないところで、特殊な人々に教訓を垂れるのである。その「特殊な人」というのはどういう人であるか、日本の厚生省調べでも20人に一人は精神的要看視人というデータが出いているくらいだから、やはり精神的に特殊な人たちなのかもわからないが、外国のそういう人たちの精神状態を確認する手段は今のところわれわれにはない。

いずれにしろ、そういうことが、1953年を一つの大きな年輪として世界的に目立ってき、それをまだ信仰的な態度で受け入れる個人やグループが現れている。

日本でも去年、一部そういう信仰的な人たちの間で、地球の終りがくると、ひとさわぎあったことは、新聞や雑誌やラジオでもとりあげたことだからご承知の方もあると思う。

このさわぎは、もとは1956年に日本でも訳出された、宇宙人と会見したというレイ・レックス・スタンフォード兄弟の「地軸は傾く」の「地軸が急に132度傾いて陸と海が入り乱れノアの洪水以上の災害がき、人類の93%は死ぬ」というような説が主軸をなしているし「それを直接宇宙人から聞いた」とあっては、前にポピュラー・サイエンスやガモフ全集やライル教授の「宇宙には終末がある」という理論を読んでいなかった人はあわてたかも知れない。(つづく)

参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会 UFO関係記事(マイクロ写真撮影資料の一部)スクラップ記事

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