千貫森のルーツを探る

s-たんがら 大突坊昔むかし、それはそれは大きな雲の上に首が出ているような大男が出羽の国からやって来て、背中にはたんがら(背負い籠)をかつぎ、その中には土がいっぱい詰めてありました。
大男は、青木の峠のところで両足を開いて立ったまま、おじぎをするようにして、一気にその土を開けました。しかし、たんがらに土が少し残っていたことから、たんがらの脇を手で叩いて、もう一回たんがらの土を開けたのです。
その時に出来た高いほうの山を千貫森、低いほうの山を一貫森と言われるようになりました。
千貫森は、その後「神さまの山」とされ、一貫森のほうから千貫森に向かって、養蚕や織物の出来や豊作を願ったり、雨がなくて困ったときは雨乞いする山となったのです。先祖から与えられたものだから、大切にしていかなければなりませんね。

参考文献 創樹社 飯野ものがたり

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