「今日も円盤は飛ぶ UFOを追って」 放映 昭和48年3月27日
聞き手 三国一朗氏
ゲスト 日本空飛ぶ円盤研究会代表 荒井欣一氏
(三国)今日のゲストは荒井欣一さんです。荒井さんは日本におけるUFO研究の草分けであり、「日本空飛ぶ円盤研究会」の代表として長い間この円盤の真相を追ってきた方です。荒井さんはそもそもUFOに興味をお持ちになったきっかけはなんですか。
(荒井)軍隊にいたときは、航空部隊におりまして、レーダーの整備をしていた関係上、航空関係に非常に興味を持っていたので、UFOは一体どんな飛行原理で飛んでいるのか興味が湧きました。終戦後本屋を開業していまして、UFO事件の本をよく読みました。中には結構面白い本もあり、興味は益々膨らんでいきました。
(三国)日本で翻訳されていないものまでお読みになりましたか。
(荒井)日本では翻訳されていないものがかなり沢山ありますが、全部という程ではないですが、ある程度の本には目を通しています。
(三国)昭和30年の7月ですが、日本空飛ぶ円盤研究会を組織されたのは、どんな顔ぶれでしたか。
(荒井)最初は私の店のお客様を中心にやっていたのですが、その後、北村小松さんですとか、黒沼健さんとか、星新一さんとか有名人の方が次第に入会され、三島由紀夫さんなんかも非常に熱心な会員でした。
(三国)でもこういう正体の解らない未知の物体を調べるとき、仮説の立て方として三つあると思うんですが、一つには存在する、存在しない、どちらとも言えないという三つだと思います。
(荒井)そうですね。研究会としてはあまり存在するという事にこだわり過ぎると、否定論者から批判が出ますので、そういった意見も尊重して実在論とかみ合わせるというような方法で理論的に追及していこうと思っていました。しかし、会員の80パーセントくらいは実在論者だったと思っていたし、その線で機関誌の発行や運営をしてきました。(つづく)
参考文献 ロマンを抱いた我が人生 荒井欣一自叙伝