兄貴というのも同じ化良中学の生徒なんですが、たまたまそこにいた友達といっしょに、その場所へ駆けつけたというんですね。そこにはさっきの円盤みたいな形をしたものが、着陸というか、ころがっているというか、とにかく田圃の中にあるわけだ。みんあでそれをじっと見ていると、底のほうから青白い光がピーカピーカ光っているんだけど、それがなんともいやな光り方で、彼らは気味が悪くなって家に飛んで帰ったというんです。
それが、翌日同じ場所に行ってみると、あの物体がそのままあるんですね。二回目となると中学生達もいくぶん慣れて、それにブロック石をぶつけたりしたあげく、彼らのひとりがおそるおそるひろって家に持って帰ったわけです。そこへ友達を集めて、その物体の直径を測ったり、重さを測ったりしていたんだけど、不思議なことにその物体には底に穴が6つあいているだけで、継ぎ目がいっさいないというんです。だから分解しようにも分解できない。しようがないから金づちで思いっきりたたいたというんですよ。
でもそれはびくともしないばかりか、全然傷もつかないんです。今度はバケツに水をジャージャー流し込んだというんですね。そうしたら、カニのはうような音がして、またしてもピーカピーカと気味悪く光ったんです。
彼らはびっくりして、風呂敷に包んだ上ナップザックに入れ、その口にひもで堅く縛って、先生に見せようと自転車に積んで学校へ向かったんです。しばらく行くと、その自転車が後ろのほうへ引っ張られていくような感じがしたというんですね。
おかしいなと思って荷台を見ると、ナップザックのひもが堅く縛られているにもかかわらず、奇妙にもその物体が消滅しているというんですよ。(つづく)
参考文献 日本空飛ぶ円盤研究会 UFO関係記事(マイクロ写真撮影資料の一部)スクラップ記事